第8章 初めての襲撃
4階の館長室前。
ドアに手を伸ばそうとすると、内側から開けられた。
『ーーっ!』
わたしはサッと物陰に飛び込む。
良化隊員は銃を構え躊躇なく撃ってきた。
光「敵の数3人!」
『3人か…』
3人はこの状態じゃきつい…このあとどうもっていくか
そんなことを考えて銃撃が終わるのを待っていると、良化隊はわたしたちの隙を見て屋内階段の方へ逃げていってしまう。
直ぐさま追いかけようと立ち上がった瞬間、階段から銃撃する音が響いた。
《佐々木、手塚、笠原!上だ!逃げた奴を追え、図書を持ち去るつもりだ!》
無線から堂上教官の声が入る。
どうやら良化隊員を迎え撃ったのは堂上教官達だった様子。
『非常階段から屋上!』
わたしは言いながら走り出す。
郁「5階から非常階段で逃げられたら入れ違いにならない!?」
光「俺たちと絶対かち合うタイミングだ!背嚢にザイルが結わえてあった。リペリングの準備してきているなら屋上が早い!」