第7章 グレー
鳥「残業か。君は…一人かね?」
ーーーピンと閃く。
『あ、いえ。遅くなってしまったので、一緒に残っていた子と一息入れようかって話になって・・今飲み物を買ってきてくれてるんです。』
鳥「そうか。早く帰りたまえよ」
鳥羽代理は残っている理由を聞かず、せかせかとその場を後にした。
『・・・つながった』
わたしは、麻子のもとへ急いで戻る。
『麻子』
麻「誰だったの?」
『鳥羽代理。わたし共通点見つけた』
麻「え?」
『ーー教育委員会の推薦図書通達』
麻「!」
麻子は端末から一覧表を出してプリントアウトする。
そして、書き出したリストの横に並べた。
『ビンゴ!』