第6章 ビール
『えー?教官こそ、顔赤いですよ〜?』
篤「・・風呂上がりだからだ」
『へえー』
わたしって酔ったらこんな感じだっけ?!酔ったときのことを思い出しながらビールを飲む。
そんな様子を見て、教官はふっと笑いながら、いつもと同じようにわたしの頭をくしゃくしゃした。
あ…よかった、バレてないみたい…
ホッと息をつくと、教官の撫でてくれてる手に意識が向いた。
『…ん…』
安心する手の温度がとても気持ちよくて思わず目が閉じていく。
篤「…おい、佐々木」
『……』
篤「おいって」
『………』
篤「香」
『!』
名前を呼ばれ目を開けると、今度はほっぺたをつままれた。