第6章 ビール
しばらく見てたけど、ボロボロな郁。
質問になかなか答えられなくてチョコ20個目。
麻「はぁ…笠原、休憩。」
郁はぐったり。
その姿を見て麻子がため息をついた。
『そういえば・・麻子さーん』
麻「うん?」
『所在不明図書がまた出ましたー!』
麻「へぇ……って、え?またって?」
『実はね、初日に4冊。そんで今日また2冊…みんなで探したんやけど、全然見当たらんくって…業務部のほうにこの案件あげておいて。またわかったことあったら、わたしも伝えるから』
麻「ん、おっけ。こっちでも探してみるわ。それよりも香、これからうるさくなるから部屋戻んな」
『え、けど…』
郁「大丈夫!柴崎にしごかれとくわ。けど、そのかわり明日慰めてね」
2人にそう言われ、わたしは小説を持って部屋を出る。