• テキストサイズ

時の恋人【ONE PIECE】

第3章 後編 愛する彼女と死の外科医





「いやいやお前みたいなやつが国王なんておかしいだろ!この国大丈夫か!?」

「……てめぇこそ国王の代理人だろうが。そっちの国こそ頭おかしいんじゃねぇのか」

「うるせーよ!俺だって好きで来たわけじゃねぇ!」


シュライヤは扉の前で唖然と立ち尽くしていた。

実をいうとシュライヤは若い頃からフレバンスの隣国にある国、バルカス王国に滞在していた。


普段は海賊として海を渡り歩いているが、偶にこうして国に帰ってくることがあった。

国王とは古い友人で、彼には色々と助けてもらっていた。

シュライヤが海賊として上手くやっていってるのも、国王が影で手引きしてくれているのが大きい。

そんな彼の今回の頼みごとを、断れるはずがなかった。



「はぁ、なんか疲れた」

シュライヤは取り合えずローの向かい側に座ると、背もたれに寄り掛かりため息を吐いた。

ローはフレバンスの国王として有名になりつつあったが、シュライヤは知らなかった。

もし知っていたら何が何でも断っていたはずだ。

元々政治ごとには興味はないし、他国のことなどどうでもよかった。

船に届く新聞も読んだり読まなかったりで、主にクルー達が読んでることが多い。


「疲れたんなら帰れ。おれだって暇じゃねぇんだ」

「帰れるものならすでに引き返してるし、おまえ一応国王なんだろ?隣国の情勢や申し出を少しは聞けよ」

「じゃぁさっさと話せ」

目の前でふんぞり返っているローに、この野郎とシュライヤは思った。

何が悲しくてこんな男の下手にでないといけないのか。

これが国絡みの問題でなければ即効戦闘に発展してるところだ。





/ 576ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp