第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
その後はユーリの反応を見ながら暫く愛撫をしていたが、いい加減限界がきていたので一応ユーリから承諾を貰って先に進むことにした。
「……辛かったら言えよ」
ローはユーリの膝裏を掴み両足を広げると、ゆっくりと自身を埋め込んでいった。
先ほどまでしていたのですんなり入っていくが、すぐに動くことはしなかった。
ユーリの顔にかかった髪を払い優しく口づけをすると、その瞳を覗き込んだ。
その瞳は『おまえ嘘だろ?』と言いたげな感じだったので、おまえから言ってきたんだろうとローは脱力した。
もういっその事通常通りに戻ってやろうかと思ったが、折角ここまで我慢して来たので最後まで貫くことにした。
唾液で濡れた唇に指で撫で、貪るように再び口づけを落とし舌を絡めると、卑猥な音が辺りに響いた。
そして暫く口づけを続けて解放してやると、ユーリが慣れてきたところでゆっくりと腰を動かした。
「……あっ…んぁ…!」
あくまで優しくユーリを気遣うような動きは、次第にユーリの体内を燻り熱く火を灯らせた。
今までとは違う種類の快感に、ユーリは思わずローにしがみついた。
「…どうした?」
ローは動きを止めてユーリの様子を伺った。
もしかして辛いのかと思ったが、ユーリが何でもないと言ってきたので動きを再開することにした。
「ふぁっ…ん…あぁっ!」
あくまで優しくだが、ユーリのイイところを突くその動きは次第に彼女の余裕を無くさせた。
ローは滴り落ちる汗を感じながら、暴走しないよう抑えるのに必死だった。