第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「だーかーら!私が死んでもいいの!?」
死ぬはずもないんだがユーリが永遠と説いてきたので、ローはどうしたものかと頭を悩ませていた。
このまま強硬手段に出てもいいが、恐らくユーリは怒るだろう。
別に怒っても嫌われても関係ないと思ってるところもあるが、どうせなら合意の下で行為に及びたかった。
流石のローもユーリの意見を尊重しないということはない。
ないが、偶に暴走していたこともあったのでそれは悪かった思っている。
ローはそっとため息を吐いた。
「もう分かった。善処してやるよ」
ローはそう言うとそっとユーリに口づけた。
(善処しますってそれ日本人が曖昧に答えをはぐらかす時に使うもんじゃね!?)
ユーリはまだ不満げだったが、口を塞がれたので文句の1つも言えなかった。
ゆっくりと口内を舐める舌の動きにユーリは暫く固まっていたが、静かに瞳を閉じた。
あくまでゆっくり優しくしようとする気持ちが、なんとなく伝わってきたのだ。
「……んっ…」
暫くお互い舌を絡ませていたが、ローの指が豊満な胸にそっと触れてきた。
撫でるように、時折包み込むように掴まれる。
ローはユーリの反応を見るように、口づけながらジッと視線を向けるが、ユーリの瞳は閉じられたままなのでよく分からない。
「ん…はっ…ぁ」
ローはユーリを口づけから解放すると、赤く揺れる胸の頂に舌を這わせた。
「…っ…ん…」
舐めたり吸ったりを繰り返していると、次第に硬くなるそれに気分はよくなるが、少し物足りない気もした。
「……ぁっ…っ…!」
あくまでゆっくりとする行為なだけに、ユーリの喘ぎ声も反応も少ない。
もっと悲鳴に近い声をあげさせ善がり狂っている姿を見たいだけに、ローは少し不満げだった。
まぁそんなこと言えば、またユーリの機嫌を損なうだけなので黙っていたが。