• テキストサイズ

時の恋人【ONE PIECE】

第3章 後編 愛する彼女と死の外科医






「……はぁ」

いや、本当はもうこの戦いに意味がないことは分かってた。

元々二人の間に何もないことは分かっていたし、なんだかんだで目の前の男に助けられたのも事実だ。

ローは舌打ちをすると、鬼哭を消した。


「………悪かったな」

「…は?」


突然のローからの謝罪の言葉に、シュライヤは一瞬状況が理解できなかった。

おまえその言葉の意味知ってるのかと言いそうになったが、これ以上墓穴を掘るのは止めた。

「……あぁー、とにかくユーリとちゃんと仲直りしろよ?あいつもタフなようで繊細なところもあるから」


これ以上墓穴は掘らないと決めたばかりだったが、なんともきわどい発言をしてしまった。

シュライヤはまたミスったと思ったが、ローから攻撃が飛んでくることはなかった。


「てめぇに言われる筋合いはねぇ」


ローは眉間にシワを寄せ、シュライヤを睨んだだけだった。



「はいはいそうですか。じゃぁ俺はこれで帰るから後は仲良くしてくれ」

シュライヤはこれ以上ここにいたら身が持たないと、さっさと姿を消した。

そういえばバーでの代金を請求し忘れたが後で多額に請求してやると思い、夜の街へ消えていったのだった。


そしてローは暫くシュライヤが消えていった方向を睨んでいたが、身を翻しユーリの元へ向かった。









/ 576ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp