• テキストサイズ

時の恋人【ONE PIECE】

第3章 後編 愛する彼女と死の外科医








「……っ!?あっぶねぇな」

シュライヤが扉に手を掛けようとした時、時空が歪んだ気がしたので咄嗟に飛びのいた。

案の定目の前に鬼哭を構えたローが現れて、あと一歩遅かったら斬られていただろう。


「わざわざ殺されに来たのか?」

ローの挑発するような笑みにシュライヤは頭をガシガシと掻くと、慎重に言葉を選んでいった。


「いいか、俺とユーリは何もない。あの一年間ユーリが思っていたのはてめえだけだ」

「そんなことは知っている」

「はぁ!?じゃぁ何が気に入らないんだよ!?」

「てめぇがユーリを連れ歩いてたことだ」

「だから!それはあいつの身を守るためにやってたことだ!当時のあいつの能力知ってるんだろ!?」

「ならさっさと詳細を話しておれに預ければよかっただろ」

「それが出来たら苦労しねーよ!」


どんだけだよとシュライヤは内心愚痴った。ユーリの命を掛けた決意をなんだと思ってやがる。

まぁこの男も流石にそれは分かってるだろうが、無理難題を押し付けて当たり散らすのは止めてほしい。

10000歩譲って無理やり連れだしたことは謝ってもいいが、ユーリだけではなく、なんだかんだでローも助けてやったんだ。

感謝こそされど殺される筋合いはないのだ。





/ 576ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp