第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「即効性のやつを飲ませたから痛くはねぇだろ?」
何やら楽しそうなローの声が聞こえる。
ユーリは一体何のことだと口を開こうとしたが、身体に変化が現れ始めているのに気づいた。
「ふッ…!?ん…あぁ…」
ビリビリと電気が流れるような感覚に、一気に身体が熱くなった。
ユーリは身を捩って熱から逃れようとするが、両手は頭上で一纏めにされているのでたいして動けなかった。
ローが飲ませたのはもちろん媚薬だ。今回飲ませたのは自作ではないが、ある古い知り合いから押し付けられたものだった。
暫く使わずに放置していたが、ユーリが目を覚まし回復してきたのでその内使ってやろうかと考えていたのだ。
まさかこんな状態で使うことになるとは思っていなかったが。
因みにユーリの中に入れたのは所謂バイブのようなもので、その先端にはローが以前使った薬を大量に塗り込んでやった。
そしてこのおもちゃも、媚薬と同じで古い知り合いから押し付けられたものだ。
わざわざ街のホテルではなく船に戻ってきたのも、この為だった。
「おれ以外の野郎と一緒に航海するとはいい度胸じゃねぇか。おまえが誰のものか教えてやるよ」
「ひっ…!?あぁ……やめっ…!」
ローは目の前で揺れる乳首にしゃぶりつくと、片手で足を押し開き小さく腫れてる局部を乱暴に捏ね回した。
「やぁぁぁあ!?」
途端に湧き上がる悲鳴。もちろん痛みではなく快感によるものだ。上と下から与えられた薬はユーリの理性を飛ばし快楽の底に叩き落とした。
そんなユーリの声は心地よく、ローは嗜虐的な笑みを浮かべると執拗に攻め続けた。