• テキストサイズ

時の恋人【ONE PIECE】

第3章 後編 愛する彼女と死の外科医






その日ユーリは珍しく停泊している島のバーに来ていた。

怪我も大分よくなったので、久しぶりに船から降りたいと言ってなんとか許可をもらったのだ。

ローは最初渋っていたのだが、いい加減船から降りないと死ぬと言って脱走しそうな勢いだったのでその要求を飲まざる得なかった。

勿論ローの付き添いもセットだが、元々ローと一緒に行動するつもりだったのでユーリは気にしなかった。


「わぁ、久しぶりの街だー!」


目の前に広がる繁華街であれこれ目移りしていくユーリに、ローは目が離せなかった。
いっそのこと首輪とリードでも付けてやろうかと一瞬思ったが、それはそれで周りの目の問題もあるので考えを改めた。


そして暫くそんな感じで街を歩いていると、浜辺に出た。
ビーチとして開発された場所のようで人もそれなりにおり、海水浴を楽しんでいた。

ユーリはなんだかんだでこっちに来てから浜辺に来たことがないので、それはもう興味津々だった。
そしてローが止める間もなく、靴を脱ぎ海水へ向かうユーリ。


ーーーこいつは自分が能力者だと忘れてるんじゃねぇよな?


まさかとは思いつつローも後を追ったが、見事に予想を裏切らなかった。
ローの静止の声も聞こえなかったのか、海水に足を付けた瞬間力が抜けて膝から崩れ落ちた。

まさにorzのようなポーズでビショビショになったユーリは、ローがROOMを発動して回収するまで静かに波に打たれていた。






/ 576ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp