第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「~~っ!!」
ユーリの悲鳴はローの口内へ消えていった。ビクビクと背はしなりユーリは一瞬呼吸が止まった。
「っは……すげェ…」
ローは口づけを止めると軽く息を吐き、抑えきれない快感を追うように抜き差しを始めた。
「あぁ!…んっ…や!?」
最初こそゆっくりだったが、それもすぐに激しい動きに変わりユーリを翻弄した。
ガクガクを揺さぶられる感覚にユーリは意識が飛びそうになるのと何とか耐えて、必死にローに縋りついていた。
「あぁ、そうだ、そうやって一生おれに縋っていろっ……二度とおれから離れようと思うなっ…」
激しく打ち付けられる腰にユーリは目の前がチカチカとなるような感覚に襲われた。
そしてローが荒く息を吐き端正な顔が快感で歪むのを見て、ユーリはゾクリとしたものを感じた。
ローから一心に注がれる激情から垣間見えるユーリへの愛情。
「はっ…ン…!好きっ……」
無意識に呟いたユーリの言葉にローは目を見開くと、舌打ちをして更に秘部の奥を抉った。
ーーーー本当に、この女はっ
ローの額から汗が流れ落ちる。
低く唸るように声を上げると、一切容赦なく攻め上げる。
そしてユーリはというと、体力的にきついはずなのにどことなく幸せそうだった。
「……くっ」
そんなユーリを見てローは身体を震わせると溢れ出る思いを流し込むように、全て中にぶちまけてやった。