第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
もう開き直っているのか意地になっているのか、ユーリのその行動は珍しく積極的だった。
しかしローのズボンに手を掛けるとその動きは一瞬止まった。
そして何度も深呼吸をしているようで、そんなユーリをローはじっと見ていた。
流石に無理かと思っていたが、ローと目が合うと何を思ったのキッと睨みつけチャックを下げてローのものを取り出した。
最早維持の張り合いもここまでくると素晴らしい。
恐らくローがユーリを見ていたのを、こいつどうせ無理だろと思ってると勝手に想像したのだろう。
「……っ」
勢いよく飛び出してきたその怒張は完全に立ち上がっており、ユーリは思わず怖気づいた。
目近で見るのは初めてで、改めてよくこんなのが入ったなと思っていたのだ。
ユーリはどうしようかと躊躇していたが、頭上から痛いほどローの視線を感じたので、おずおずと手を這わせると口を開いた。
「……っ」
ユーリが口に含み舐めあげた瞬間、ローが息を飲んだのが分かった。
全部どころか半分くらいしか入らなかったが、ローが反応したのが嬉しいのか必死で舐め続けた。
口淫などしたことがないが、浅い知識ながら頑張った。