第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
「……いっ……!?」
そんなユーリを咎めるかのように両方の胸を強く掴まれ揉みしだかれた。
そして邪魔な衣類を取り払うと、相変わらず白くて美しい身体に喉を鳴らし、そのまま舌を這わせた。
「あっ……んっ…」
首筋から順に跡をつけながら、そういえばトキトキの能力者だった時の黒い文字のようなのが消えていることに気づいた。
以前はあの文字が邪魔なせいで跡をつけれる場所も限られていたが、今の綺麗な身体ならどこに付けても栄えるだろう。
ローは今まで誰かに跡を付けさせることも付けることなかったが、ユーリ相手なら話は別だ。
強く吸いげる度に痛いとすすり泣くユーリに煽られながら、跡を付けるのを止められない。
色素の薄い彼女の身体に赤は栄えるので、ローの征服欲も満たされた。
「ひっ…痛いって…言ってるのに……このやろう…」
そしてユーリは全然止める気のないローに何を思ったのか、その首筋に噛みついてきた。
「……っ」
ローは一瞬動きを止めて驚いたが、人の悪い笑みを浮かべるとユーリの好きなようにさせた。
チューっと一生懸命吸っているユーリの仕草がどれだけローを煽ってるか、本人は分からないだろう。
(あぁ、そうだ。たまにはこんな趣向も悪くねェか)
ローはそんなユーリを暫く眺めていたがあることを思いついた。
そして徐にユーリの腰に手を回し抱き起こすと、自分が横になりユーリを上に乗せた。