第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
(てか恋人同士って何するんだ?…いや、何をするのかは分かるがあのロー相手だと本当に何すればいいのか分からない。仲良く手を繋いでデートなんて……あれ?そういえばそんなことしてたような?例えば遊園地とか……いや、そういえば一緒にいったな。もしかして、何気にそれらしいことできてる?あーでもあの時は意識してなかったからできたのか。改めて意識して一緒に出掛けるってなると恥ずかしくて憤死する。どうしよう、まじでどうしよう)
ユーリはイスに座ったまま頭に手を当てると考え込んだ。
(そもそもローは今まで女性とはどういうお付き合いをしていたんだ?海賊ってあれか、身体の関係だけとかそんなサバサバしたものか?確かに海賊のイメージってずっと海の上にいるからイチャイチャしながらデートしてるイメージがないな。え、まじで?まじでそんな感じなの?やばいなんか混乱してきた。もう今まで通りでいいかな?私は考えるの苦手だから放棄することにするよ。ロー、後は任せた)
ユーリは無理やり考えることを止めふと窓から外を見ると、そろそろ日が沈むころだった。
ユーリはあれだけ目がさえていたのに、ローが眠っているのを見ていたらなんだか自分も眠くなってきた。
そして夕食はいらないと言っていたが目を覚ましたらもう一度聞こうかと考えている内に、何時の間にかユーリも眠りに入っていったのだった。