第3章 後編 愛する彼女と死の外科医
(しかし白い肌は一晩で戻ったが、髪色は白のままなんだな)
ユーリは肩ぐらいまでの長さになった白髪を手に取り眺めた。
別に金色が好きというわけではなかったので白でもいいのだが、どうせなら銀髪とかのほうがよかったとどうでもいいことを考えていた。
何気に銀髪長髪キャラも好きなユーリだが、そんなこと友人に言えば『おまえ、セフ〇ロスも好きなのか?』と言われることもしばしばあった。
ユーリは掴んでいた髪を離し、再びローへ視線を向けた。
(うーん改めて見てみると、本当に美人だよなぁ。そういえば公式のローの女体化もまじで美人だった。私が男性化しても絶対美形にはならなさそう)
これもしつこいかもしれないが、未だにローと恋仲になった衝撃の事実を実感できない自分がいる。
だって、あのローだぞ?世界の女性を魅了するローだぞ?本当に私でいいのか?
そんなことを懲りずに考えているのだが、いい加減現実なんだなと思いつつあった。