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時の恋人【ONE PIECE】

第2章 中編 生贄の彼女と死の外科医







ユーリ達は昼過ぎくらいになんとか島の中に侵入すると、まずは情報を集めた。
4人一緒に行動するより単独のほうが目立たなくていいとユーリは提案し、それぞれ別行動をとることになった。
そして再び合流するのは日の暮れた夜。皆が別れた食堂の前で落ち合うことになった。


ユーリは一人で街の中を散策しつつ、リデルの行方を追った。
最初は白い肌が目立つかと思っていたが、誰も珀鉛病だと騒ぎ立てることはなかった。
十数年前に絶滅して以降その話題もなくなり、皆の記憶から消えていったのだろう。
しかし油断はできない。
ユーリは貸してもらった服を深く着込むと、この街の外れにある一番大きな建物に向かった。



リデルはこの島で有名だった為、すぐに居場所が分かった。
しかし分かったといっても簡単に侵入できるのなら苦労はしない。

ユーリは目の前に広がる大きな王宮の建物を見つめ、その警備体制に思わずため息を吐いた。
さすが世界政府が背後にいるだけあって、ネズミ一匹入れる気配がない。

例え見張りの目をかいくぐって侵入しても、センサーかなんかで蜂の巣にでもされそうだ。
そうユーリは思うと一旦街へ引き返した。


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