【イケメン戦国】お気に召すまま【修正完了しました】
第6章 ENVY
所有物、だなんて言葉尻は冷たく聞こえるけれど、その声は温かく、優しい。
これからもここに来て良いのだ、と都合よく解釈しておくことにする。
そして、もう気持ちは既に、彼の元へ…
早く、元気な顔を確認したい。
声を聞いて、安心したい。
お帰りなさい、と労をねぎらいたい――
そんな風に気がはやり、急ぎ奥の間へと下がる。
そして襖を閉じようとして漸く、部屋の端にまだ転がっている秀吉さんを思い出して。
一応感謝の気持ちを込めて、手を合わせておいた。