【イケメン戦国】お気に召すまま【修正完了しました】
第6章 ENVY
「そう言えば、千花。
家康がもう戻ったと報告に来ていた」
「えっ…!うぐっ、えっ…!!ほんとですかっ!!」
驚きに一瞬喉に米粒を詰まらせたけど、何とか言葉を返す。
だって、帰りは早くとも今日の昼過ぎになるって…!
信長様はさも楽しげに、また笑ってこちらを見ている。
「あの様に無様な寝顔は見られたく無かろう。
この間には通して居らぬ、感謝するんだな」
「ぶ、ブザマっ…!!」
むす、と信長様を軽く睨むと、とうとう声を上げて笑い出すから、つられて笑ってしまう。
そして、最後のお茶を飲み終えた私に、信長様は奥の間を指さした。
「貴様の女中頭に、奥の間で準備をさせてある。
身なりを整えてから下がると良い」
「わわ、至れり尽せりっ…有難うございます!」
「これしきのこと、礼に及ばん…
また相手をしろ、貴様が誰の女になろうと、俺の所有物である事をゆめゆめ忘れるでないぞ」
「ふふ、ではお言葉に甘えて、奥の間をお借りしますね」