【イケメン戦国】お気に召すまま【修正完了しました】
第5章 allure
「私は、家康の事が好きです。
でも、それと種類は違うけれど、皆の事も好き…
勿論、信長様の事もそうです」
何故こんなに家康が、皆が魅力的なのか。
きっと、生きる事に一生懸命だからだろう、と気付いている。
明日をも知れぬ身だから、全ての事に全力を尽くしているのだ。
だからこそ、私も頑張ろうと思う。
この世界で生きていく覚悟を、彼に気持ちを伝える事を、皆と分かり合う努力を惜しまない。
「好きな人を傷付けたくはない、けれど…
出来れば、こんな私ごと、好きになって欲しいな、と思っています」
信長様は、私の言葉にまた楽しそうに笑った。
そして、小さく呟く――
「なんと、罪作りな事よ」
「…え?」