【イケメン戦国】お気に召すまま【修正完了しました】
第5章 allure
「貴様が居た五百年後とは、さぞ安穏とした世の中なのであろうな」
「この世と比べたら、そうかも知れませんね」
「そうでなければ、女と男が二人で居て、友で済むはずが無かろう」
信長様はまたからからと笑うと、問いかけるような挑戦的な目でこちらを見た。
「良かろう、俺は貴様の友となろう、千花。
しかし、家康はそれを良くは思わぬであろうな」
「えっ…?」
「あれはまだ度量の小さき男よ。
貴様が他の男と仲睦まじい様子を、黙って見過ごすような事はすまい」
友達になってくれる、と言う言葉にも驚いた、けれど。
信長様の言葉に考え込んでしまう。
…そうだよね、現世にだって束縛の強い男の人はいる。
他の人と話すな、なんて無茶を言う人だっているくらいだし、好きならそんな無理難題も受け入れてしまう、そんな人も居るだろう、けれど――