【イケメン戦国】お気に召すまま【修正完了しました】
第5章 allure
「政宗!」
「おう、どうした千花?
今日の飯も美味かったろ」
「うん、勿論美味しかった…んだけど、違うの!
聞きたいことがあって!」
皆の中でもさほど様子が変わって見えなかった、政宗に声をかける。
どうした?といつも通り、話を聞いてくれる構えの政宗に安心する。
「あの、今日…皆、様子がおかしくない?
何かあったのかなって気になって…」
「…!
千花、こっちで話そう。
茶を煎れてやる」
政宗の城、厨へと招き入れられる。
お茶を煎れてくれるという政宗の背を見つめる…やはり、何かあるんだ。
不安がぐるぐると渦巻いていく――
「今回の相手は、浅井だと聞いているよな」
「うん、滋賀…っと、近江の辺りの大名だったんだよね?
昔信長様が亡ぼした国だけど、生き残りが居て、反乱を興そうとしたって聞いてる」
「その通りだ。
で、その浅井だが…奥方が、信長様の妹君だったんだ」