【イケメン戦国】お気に召すまま【修正完了しました】
第2章 burn
三成くんの言葉が胸にすとん、と落ちてきた。
――そうか、そうだよね。
分からなかったら聞けばいい!
「ありがと、三成くん!」
ぱぱっと残りをかき込んで、勢い良く立ち上がる。
「ご馳走様でした、今日も美味しかったです!
では!」
皆が突然の事で驚く中、膳を軽く片付けて広間を後にした。
呼び止められて問いただされては堪らない――まだ日も落ちていない、外に出ても咎められる時間じゃない!
窓の外を確かめた私は、そのまま元来た道を家康の御殿へと走り出す。
ねぇ、私の事、嫌ってるんじゃなかったの?
もしかして、私と同じ気持ちを抱えてくれているの――
そう聞いたら家康はどんな表情を浮かべるだろう、なんて想像しながら。