【イケメン戦国】お気に召すまま【修正完了しました】
第9章 J'adore
小袖だけ、という軽装だった私は家康の陣羽織を被せられ、手を引かれて小屋から出た。
そして、目に飛び込んできた思いもよらない光景に面食らう──
「みんな、」
「信長様まで…
揃いも揃って、寒いのにご苦労さまだね」
煌々と焚かれた篝火に照らされ立つ、五人の部将様達。
その姿は雄々しく神々しく、これから日本を背負っていくんだろうな、と予感させる。
「千花、無事か。
家康、よくやった…して、賊は」
「…賊?そんな者はいません。
友人とつい話し込んでしまっただけです」
「千花…」
「秀吉さん、心配かけてごめんなさい…
皆、お迎えありがとうございます!」