第9章 繋がる思い
男「おまえ、なんで泣いてんの」
私は止まらない涙をぬぐいつつ、答えた。
らん「あなたが好きだから」
答えになっているのかは分からない。でも、ただこの言葉を伝えたかった。
男「おまえ、俺のことが好きなの?」
私は心を込めて答えた。
らん「すき。」
私は手を伸ばし彼の手を握った。
彼の手はあったかい。
男「おまえ、手つめてーな」
あぁ、なんか普通のカップルみたいな会話だな。
らん「あなたの手はあったかい。ねぇ、名前おしえて? わたしはらん」
男「俺は、りょうま」
りょうま。
りょうまは私を抱きしめた。
男「らん、好きだ。」