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Vergiss nicht zu lacheln―進撃の巨人

第23章 親友


三日間、独房で過ごしていたエミリが釈放されてから、さらに五日が経った。
リヴァイの怪我が治るまで、仕事の手伝い兼世話役をエルヴィンから罰として命じられたエミリは、この五日間、ほぼリヴァイと行動を共にしている。

私生活に関しては、食事は全てエミリがリヴァイの部屋まで運び、そのまま共に済ませていた。部屋の掃除や彼の衣服、シーツの洗濯などに関しては、リヴァイの命令で動く毎日である。掃除に関しては、リヴァイの厳しすぎる指導で、何度サボりたいなどと思ったことだろうか。

仕事では、ひたすら書類の整理を繰り返し、何度も団長室を往復しては確認やサインを貰うなど、これまでとやってることは変わらないため、比較的に仕事が進むペースも早かった。


忙しくもそんな毎日を過ごしているうちに、いつの間にか五日も時間が経っていたわけだが、未だにエミリとペトラの仲は、修復されてはいなかった。

リヴァイはエミリと過ごしながら、二人の仲を気にかけつつも、敢えて何も言わずにいた。それが、二人のためであるとも思ったからだ。しかし、二人が顔を会わせなくなってから八日も経ってしまった今、もう放っておくわけにもいかない。


「エミリよ」

「はい?」


一通りの仕事と掃除を終わらせた夕飯時、リヴァイは幸せそうにシチューを頬張るエミリに声をかけた。


「お前、いつになったらペトラと仲直りするつもりだ」


エミリがまとっていた柔らかい空気が、一瞬にして固まった。視線を瞬時にリヴァイから外し、周りへと彷徨わせる。
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