第5章 好きって、普通に?
ボーっとする頭でなんとか田島の服に着替えた私。田島の服、思ったより大きいな。
俺が好きなのは榛名だぜ?
田島の告白が頭の中で何度もリピートする。急に恥ずかしくなってきた。どうしよ。
でも、よくよく考えれば、付き合ってとは言われてない。てことは、返事とかいらないよね…。でも、返事待ってるって言われた。んー、返事ってやっぱ付き合うかどうかってことよね。
てか、好きって普通に好きってことかも。田島のことだし。ん?なんか、ただ友達として好きって意味の気がしてきた。
でも、それならあんな詰め寄ってこないよね?
んー、今は田島と会いたくないなぁ。
教室に戻りにくい。でも、サボるわけにはいかないし。
そんなこと考えながら廊下を歩いてると、もう教室の前。
しょーがない。ガラッ
私は深呼吸をして、机に戻った。
ちらっと田島の方を見る。
田島は泉くんと三橋といつものテンションで騒いでいる。
しかも、コスプレとかナースって、絶対エロ本の話だよね。
なんだ、気にしてんの私だけじゃん。
ねぇー聞いてーと話しかけてくる友達。
よし、私もいつも通り過ごそう!