第49章 花井くんの話③
花井「ん?」
のぞみ「田島が花井くんのこと褒めてたよ。」
花井「げっ?あいつが?」
のぞみ「うん。花井くんに期待してるみたいだった!」
花井「俺に…期待?」
のぞみ「うん。なんだかんだ田島は花井くんと競い合いたいんだと思う。」
花井「競い合う…。」
のぞみ「競い合えば、必ずどちらかが悔しい思いをすると思う。でもそれには必ず意味があると思う…。」
花井「おー。あんがと。でも大丈夫だぜ、俺はもう腐んねーって決めたから。」
のぞみ「頼もしいキャプテン!」
花井「持ち上げんなってー//」
のぞみ「へへー。でも、分かるなぁー。満場一致で花井くんがキャプテンに選ばれたわけ。」
花井「そーか?」
のぞみ「うん、私のことも助けてくれたし!」
花井「そこかよ!はい、出来上がったぞ。」
花井くんが私に手作りのものを渡す。
のぞみ「あ、ありがと!」
花井「かぶるタイプだけどいいよな?」
のぞみ「助かります…。でも、よく作れたよねー。」
花井「変態みたいにゆーな!そりゃ妹のやつ洗濯畳んだりするしな。」
のぞみ「へー!妹がいるんだ。」
花井「おー。双子がな。」
のぞみ「花井くんがお兄ちゃんだといーな。」
花井「そーか?」
のぞみ「うん!」
花井「っな// 俺も榛名が妹だったらいいかも…。」
のぞみ「え、なんて?」
花井「や、なんでもない。」
のぞみ「ありがと。じゃ着替えるから…」
花井「お、おー。んじゃ気をつけてな。」
のぞみ「ありがと!」
花井くんは家庭科室を出て行った。
私はそれを確認して上の服を脱いだ。