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恋する田島様

第41章 試合後…


7月23日。
西浦高校は美氶大狭山高校に負けた。
試合結果は6ー3

田島、落ち込んでるかな…。
私は部活帰りに田島の家に寄ってみた。

のぞみ「こんばんは!榛名です。ゆういちろう君いますか?」

田島母「あら、のぞみちゃん? 悠ちゃんいるわよー、さぁあがって。」

のぞみ「ありがとうございます。」

田島のお母さんに連れられ家の中に入った。


和室には田島が寝転んでいた。

田島「あれ?のぞみじゃん。」

私のいきなりの訪問にびっくりしたらしく、目を大きく開けている。

のぞみ「おじゃましてます…。いきなり来てごめん。」

田島「いやー、全然だいじょうぶだぜ。」

のぞみ「た、たじま…服…。」

田島「おー。わりー。基本、家じゃパンツ1枚だからなー。かあちゃーん!服どこー?」

田島母「はいはい。」

お母さんが田島の服を持ってくる。田島ってやっぱり甘やかされてるなぁ。末っ子だから仕方ないかぁー。

田島「さんきゅー。」

田島がニコッと微笑む。こんな笑顔されちゃ許しちゃうよなー。お母さんの気持ちが分かる気がする。

田島母「のぞみちゃん、夜ご飯食べてくー?」

のぞみ「あ、ありがとうございます!でも、すぐ帰るんで大丈夫です。」

田島母「そーお?遠慮しないでねー。」

のぞみ「ありがとうございます!」

田島のお母さんは和室を出て行った。


田島「なーんだ。てっきり泊りに来たのかと。」

のぞみ「ちがうよー。」

冗談を言いつつもどことなく元気がないのが伝わってくる。なんか話しづらいな。一瞬の沈黙のあと、田島が口を開いた。

田島「んー。わりーな、のぞみ。今日、試合負けたんだ…」
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