第40章 あなたの思うまま
田島「ねーねー!」
田島のおねだりには本当弱い。
のぞみ「もー、わかったからー。」
田島は嬉しそうにニカッと笑う。そんな顔されたらやるしかないじゃん…。田島の前に立ち、恥ずかしさをおさえつつ尻字を始める。
田島「おぉー。エロい。ねー、こっち向いてー!」
そんなこと言われても、さすがに後ろを振り向く勇気はなく、尻字が終わるまでずっと前を向いていた。
田島「なんで、こっち見てくんないの?」
田島が不思議そうに首を傾げる。
のぞみ「は、はずかしいから!」
田島「ふーん。じゃーこれは?」
のぞみ「ひゃっ!」
田島が私のお尻をなでてくる。
田島「はずかしい?ねー?」
のぞみ「はずかしいって//」
田島「あんな姿見せられたら普通に男は興奮するって。だから、やっぱ他の男子の前でしちゃダメだから。厳密に!」
のぞみ「ごめん//」
田島は喋りながらも手は止めてくれない。
田島「ねー、のぞみにこんなこと出来るのは俺だけだよな?」
耳元で囁かれて、心臓が高鳴る。
のぞみ「んっ、田島だけだよ。」
そのまま後ろから抱きしめられた。
田島「やべー。すんげードキドキする。」
のぞみ「田島でも緊張したりするの?」
田島「当たり前じゃん!好きな子が腕ん中にいるとかヤバイじゃん!」
好きな子…。
のぞみ「わたしも、好き。」
田島にぐっと手を引っ張られ向かい合う私たち。田島の顔が近づいてくる。私は田島の大きな瞳を一瞬見つめて目をつむった。
とてもとても、甘く温かいキスだった。