• テキストサイズ

恋する田島様

第39章 ご機嫌ななめの田島くん。



のぞみ「それでねー、めっちゃおもしろかってん!」

私は今日の体育であったおもしろい話を田島にしていた。でも、田島はなんかテンション低い。

田島「へぇー。」

のぞみ「どーしたの?」

少し不安になる。何かしたかな?

田島「おまえ、昨日…。やっぱいいや。」

のぞみ「あ、ごめん。もしかしてテニス部と焼肉行った話?」

田島「…。おおー。」

のぞみ「ごめん!反省してる。松田にも言われた。田島以外の前であんなことすんなって。」

田島「え、何したの。焼肉行ったことしかしんねーけど。」

のぞみ「え!?」

田島の目がムッとしているのが伝わってくる。

田島「何したの?」


うっ。これは嘘つけない。私はしぶしぶソフトクリーム作りが下手な人が罰ゲームっていう昨日の話をした。

田島「で、罰ゲームなにしたの?」

田島の目がこわい。


のぞみ「尻字…」

田島「え、なにそれー!おもしれー!尻字とか懐かしいー!今度、野球部で使おー」

田島がケタケタ笑いだす。予想外の反応に私はぽかーんとしてしまう。

田島「てっきり、脱がされたとかかと思った!」

のぞみ「そんなことするわけないじゃん!」

田島はまだ笑っている。

田島「わりーわりー」

のぞみ「でも、よかった。田島に怒られると思った。」

田島「怒ってるよ?」

のぞみ「え!?」

田島「はい、じゃー俺を怒らしたから罰ゲームねー!ほら、尻字してー!」

田島は笑いながら言ってくる。絶対、からかってる!

のぞみ「やだー。」

田島「なんでだよー。他の男子は見てんのに、なんで彼氏の俺が見てないわけ?おまえの尻字ー!なーなー!」

あー、これはやらなきゃ終わらないなぁ。
/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp