第32章 野球部部室にて①阿部side
野球部部室にて。
田島「お! 阿部お疲れ!」
阿部「おー。」
田島はいっつも部室に入ると、声かけてくる。こーゆーとこが好かれるんだろなぁ。
田島「なぁなぁ泉ー!」
泉「んー?なに?」
田島「今日、体育なにー?」
泉「確かバスケだぜー!」
田島「おお!それは厳密に燃えるな!」
こいつらは、ほんと朝からテンション高い。逆にすげーよ。
泉「おお!」
田島「ばっすけーばすけー♪」
田島が三橋の肩を組む。
三橋「そ、そーだね!」
おいおい。三橋にやらせるつもりかよ!?
阿部「おい、お前は見学しろよ!指、怪我したらどーすんだよ。」
三橋「あ、あべくん。ご、ごめん バスケ…やらないから。」
阿部「おー。そーしろよ。」
なんで、俺と喋る時はカタコトなんだ。
田島「んー。確かにバスケはあぶねーか。じゃー、横で氷おにしとこーぜ!」
三橋「田島くん…」
田島「お?」
三橋「あ、ありがと!」
田島「なんだよー!」
阿部「おまえら本当仲良いよな。」
こいつら見てると、なんか微笑ましい。
栄口「そーいえばさぁ、阿部さっき田島の彼女と話してなかったー?」
阿部「んー、あぁ。」
栄口「すんげー、楽しそうだったね。」
栄口は田島の方を見ながらいう。おいおい、めんどくせーことすんなよ。