第28章 お兄ちゃんと恋バナ?
お兄ちゃん「んで、どっちから告ったの?」
お兄ちゃんは私の恋愛話が好きだ。ほんと楽しそうに聞いてくる。
のぞみ「田島からー。」
お兄ちゃん「ふーん。で、今日はデート帰り?でも、西浦って今日、試合じゃなかったか?」
のぞみ「そうそう、コールド勝ちしたんだって!ほんとすごい!」
お兄ちゃん「へー、たかやのやつやるじゃん。」
のぞみ「たかや?」
お兄ちゃん「あぁ、西浦のキャッチャーで阿部っていんだろ?昔、俺の捕手だったんだ。」
のぞみ「阿部くんがー!? 知らなかったー」
お兄ちゃん「あいつ、ほんと生意気」
のぞみ「確かに部内で1番マイペースだって、言ってたなー」
お兄ちゃん「だろー? んで、今日は田島と何してたの?」
のぞみ「あー、田島くん家いってた。」
お兄ちゃん「い、いえ!?」
のぞみ「そーだよー?」
お兄ちゃん「そ、それでー?」
のぞみ「ご飯食べて、おしゃべりして、んで田島、途中で寝ちゃったの!可愛かったー」
お兄ちゃん「ほんとにそれだけか?」
のぞみ「もー、うるさいなぁ。お風呂入ってくる。洗面所入んないでよー」
お兄ちゃん「おまえの体には興味ねーよ!でも田島に気をつけろよー、野球部なんてケダモノばっかだからな!あいつは手がはやそうだ。」
もー。お兄ちゃんだって、野球部じゃん。
それよりお兄ちゃんの方が気をつけてほしい!いっつも、私が風呂上がったタイミングで歯磨きにくんだから。お兄ちゃんは気にしてなくても、私は気にするってば!