第25章 帰り道のらぶ。
私たちは一緒に歩きだした。
田島がへこんでいるのが目でみて分かる。そんなへこまなくていいのになぁ。
のぞみ「楽しかったよ!ありがと!」
田島「まじでー? あんがと。」
田島のテンションが低い。私は思いきって田島の手を握った。
田島「うおっ?」
のぞみ「全然怒ってないから!本当、楽しかったって!」
田島「ほんとか?厳密に?」
繋いだ手から田島が元気になっていくのが伝わってくる。
のぞみ「厳密に!」
田島「よかったー。でも、ほんとかっこ悪いな俺ー」
のぞみ「まぁまぁ、そのうち笑い話になるって!それに寝てる田島可愛かったし…」
田島「なんだよそれー。俺もみたいなぁ、のぞみの寝顔!」
のぞみ「えっ!」
田島「よし!今度は俺ん家でお泊りしよーぜ!」
のぞみ「えぇ!?」
田島「決定なぁー!」
のぞみ「ほんまに言ってるん!?」
田島「え?なんでー? 兄ちゃん、高校ん時から女の子連れて帰ってきてたよー?」
のぞみ「ご両親はなんて?」
田島「あんま、でかい声は出すなって。ひいおじいちゃん達が起きるからって。」
のぞみ「田島の家って寛容やね…」
田島「そーかぁ?だから、のぞみ、声はなるべく我慢しろよ?」
のぞみ「なっ//」
田島「我慢してるのぞみ、可愛いだろなぁー。やべ想像してたら興奮してきた!!」
のぞみ「もー!大きい声でそんなん言わんとってー!」
田島「なんだよー、ほんとのことじゃん。」
のぞみ「田島って…ほんまエロいよね。」
田島「ん?男なんて皆、そんなもんだぜ?」
のぞみ「でも、すっごいオープンじゃん。」
田島「えー?じゃー、ムッツリの方がいいってこと?泉とか阿部みたいにー。」
のぞみ「そーゆー訳じゃないけど。」
田島「まじー?よかった!」
のぞみ「でも、ほんと恥ずかしいから。」
田島の私を握る手が強くなる。
田島「俺、照れてるのぞみ、ちょー好き!」
のぞみ「う、うん。ありがと…」