第12章 テニス部の合宿と田島の不安
明日から、私たちテニス部は3日間合宿だ。
田島が寂しがりそうだが。
田島「えー、テニス部も合宿あるの!?」
のぞみ「そうやで。がんばるわぁ!」
田島は、さっきまで机にぺたーっとしてたのに急にムクっと起き上がった。
田島「女子一人だろ? それでも行くの?」
のぞみ「マネージャーは女の子いるよ?」
田島「んー、でもなぁー」
のぞみ「んー?どしたん?」
田島「夜這いされたらどーすんの?」
私はジュースをぶっと吐きだしてしまった。
のぞみ「んなこと、あるわけないやん!田島、漫画の読みすぎでしょ。」
私が笑いながらそういうと、田島はぷくーっと膨れる。
田島「なんだよー。心配してんのに。」
のぞみ「ごめんってー。ありがとう?」
田島「むっ。思ってねーだろ。」
怒ってる田島の顔も可愛い。
つい、田島の髪の毛をわしゃわしゃ撫でてしまう。
田島「………。」
上目遣いに見てくる田島。可愛すぎてずるい。
でも、可愛いとかいったら怒るから…
のぞみ「田島も部活がんばってね。田島が野球してるとこ、かっこよくて大好きだから!」
田島の目尻が下がり、二カッと笑う。ほんと、単純で可愛すぎる…
田島「さんきゅ!厳密にがんばるから!」