第5章 ストヘス区急襲
「エルヴィン?!これはどういう・・・」
『エルヴィン団長!これを』
わたしは立体起動装置を渡した。
「ご苦労」
「お、おいエルヴィン!!!」
「動けるものは全員続け!
女型捕獲班に合流する。」
「エルヴィン待て。」
憲兵団の人はそう言うと銃口をエルヴィン団長へと向けた。
『っ・・・』
「貴様のやっていることは王政に対する明らかな反逆行為だ!!!」
「・・・ナイル。てめぇの脳みそはその薄ら髭みたいにスカスカか?
何が起きてるのかもわからねぇらしいな。」
わたしは思わずリヴァイ兵長の方をみた。
「装備を外せ!エルヴィン!!!」
するとウォールシーナ内に稲妻が落ちた。
「今度はなんだ?!?!?!」
エレンだ・・・。
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「巨人同士が戦っているだと?!」
「はいっ。街の被害は想像を絶するかと・・・」
「住民、兵士共に多数の死傷者が出ています」
「くっ・・・エルヴィン!!全て貴様の作戦が招いたことか?!」
「そうだ。全てわたしの独断戦法だ。
弁解するつもりはない」
するとナイルと呼ばれた指揮官らしき人はエルヴィン団長に掴みかかった。
「街中でそんな作戦を決行すれば・・・どんな事態になるかわかっていたはず・・・なぜだ?!なぜそんなことができた?!」
「人類の勝利のためだ」
「ふ、ふざけるなぁああああ!!!
貴様は反逆者だ!!今すぐこの場で処刑しても上は文句も言わんだろう!!!!」
「構わぬ。だが後の指揮も頼むぞ。
絶対に女型を逃がすな。兵の展開はペエ、補給はバイラーが担当だ。
彼らと連携し東の壁際に「ま・・・まて・・・
お前これが本当に・・・人類のためだと・・・?」
「その一歩になると信じている」
エルヴィン団長は静かに言い放った。