第5章 ストヘス区急襲
すると憲兵団団長のナイル・ドークは銃口をおろした。
「全員銃をおろせ。奴には手錠を。
全兵を現場に派遣し住民の避難・救助を最優先に行え」
「「「はい!!」」」
「エルヴィン・・・貴様の処刑は正当な裁きで決めてもらおう」
「全てが終われば喜んで」
「・・・リヴァイ、エルフィは動くな。
無駄死には嫌いだろう」
「・・あぁ、嫌いだ。するのもさせるのもな」
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エルヴィン団長は憲兵団の人たちと橋の方へと歩いていく。
『り、リヴァイ兵長・・・わたしたちはどうすれば・・・』
「いくぞ」
『あ、はい!!』
彼はそういうとアンカーを飛ばした。
・・・早すぎて追いつけない。
『り、リヴァイ兵長・・・!!わたしは女型への接近を禁止されてまして・・・』
「あれはあくまで交戦するなということだ。
遠目で見てる分には問題ない。」
『は、はい!
あれは?!?!』
アニが青い色の光を放ちエレンが苦しそうにうめき声をあげている。
『ゆ、融合してる?!?!』
「っち・・・。
お前はそこで待機だ。これ以上は近づくな」
リヴァイ兵長はそう言い残すと物凄いスピードでエレンの方に飛んで行った。
『は、早い・・・』
そしてあっという間にエレンを取り出した。
『あ、アニは・・・?』
アニは結晶らしきものに身を包みびくともしないようだった。
ジャンがブレードで叩いているがブレードの刃はボロボロに折れてしまっている。
・・・女型を捕らえることに成功した。
でも・・・・この街の被害に見合う結果なの・・・?
わたしは後ろを振り向く。
・・・建物も崩れ血まみれの街並み。
わたしは、拳を握り締めることしかできなかった。
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