第4章 穏やかな日々
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『す、すみません。・・・リヴァイ兵長がいらっしゃるんじゃないかと思い来てしまいました。』
『ご一緒してもよろしいでしょうか・・?』
彼女はそんなことを言うと俺と距離を取り座った。
彼女の笑顔は時に俺の心を乱す。
・・・めちゃくちゃにしたい衝動に駆られる。
こんなガキにこんな感情を抱くなんて今まで初めてだった。
平然を装うためにカップに手を伸ばす。
「・・・腕が治ったらエルフィが紅茶を淹れてくれ。」
咄嗟に出た”次の約束”
いつ何があるかわからないこの世界で約束なんて無意味にすぎない。
・・・でも、こいつとなら。
そんな淡い感情をかき消す。
「・・・ばかばかしい」
俺は死ぬことを怖いと感じたことはない。
でも、今はあいつがいなくなってしまうことが
・・・何より一番怖い。
あいつの笑顔を見ると心が安らぎ
苦しそうな顔を見ると抱きしめたくなる。
脆そうに見えて真はしっかり通っている。
弱そうに見えて・・・強い奴だ。
「エルフィ・・・不思議な奴だ」
今はこのままでいい。
このまま・・・。