第4章 穏やかな日々
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「まさか、リヴァイが新兵を特別扱いするとはね」
彼は振り向かなくても察したらしい。
不機嫌そうに舌打ちをした。
「・・・いつからいた。」
「え?ついさっきだよ。明かりがついてると思ってね」
・・・最初からいたなんて言ったらリヴァイはもっと不機嫌になるだろうからそれは伏せておく。
「・・・俺は特別扱いをしているつもりはない」
わたしはリヴァイの隣にドカッと座った。
「わたしね、今年の新兵には期待してるんだ。
いや、毎年毎年新兵が来るのは楽しみなんだけどね?
104期生はなんだろう、一人一人かけてはならないというか・・・」
わたしは横目でリヴァイを見た。
彼は黙って紅茶を飲んでいる。
反応は無くても聞いているという合図なのを知っているわたしは話を続ける。
「巨人化できるエレン、君ほどではないがかなりの逸材のミカサ。
頭脳明晰なアルミン。
んで、エルフィ。その他はおいおいなんだけど・・・」
「・・・何が言いたい。」
リヴァイは不機嫌そうにわたしを睨む。
「・・・リヴァイ自身、気づいてるんだろ?
あの子の魅力も強さも脆さも。」
「・・・どうだろうな。俺は何も見えていないのかもしれない」
「・・・でも惹かれてると?」
リヴァイはこちらをギロっと睨んだ。
「わたしはあの子ならリヴァイのことを変えれる気がするんだ。」
「・・・どういう意味だ」
「あくまでわたしの考えだからね、リヴァイの気持ちはリヴァイにしかわからないことだろう?」
「・・・」
わたしたちに沈黙が流れる。
リヴァイはきっとエルフィのことを・・・。
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