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【進撃の巨人】美しく残酷な世界で

第3章 第57回壁外調査










馬を走らせる。





ここが・・・ウォールマリア内・・・?





わたしの知っているかつての街並み・・・。





家は残っているものの人気のない街に胸が苦しくなる。






そんな思いを遮るかのようにハンジ分隊長の声が聞こえた。





「左前方に10m級接近!!!




そのお腹の中に何が入っているのか非常に気になります。




が、援護班に任せます!!!」





『ひっ・・・』




援護班の2人が10m巨人を相手にしている。




思わず体に力が入った。





「怯むな。援護班に任せて前進しろ」




『は、はい』






「進めーーーー!!!!!!」





エルヴィン団長の声が響き渡る。






思わず目を閉じて訓練時のことを思い出した。





「援護班の支援は旧市街地までだ。




それより先は完全に巨人の領域。




俺たちが頼れるのはエルヴィン団長の考案した長距離索敵陣形しかない。」





そうだ。信じるしかない。




この長距離索敵陣形を信じて進むしかない。








もうすぐ・・・市街地を抜ける。





ここからだ、ここからが本番だ。






するとエルヴィン団長が左手を上げた。






「長距離索敵陣形 展開」






その一言で一斉に広がる。






こんなところで死んでたまるものか。






恐怖を押し殺すように手綱を持つ手に力が入る。






・・・絶対に生きて帰る。





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