第1章 出会ったのは……
景家「おい娘、謙信様はあのようにおっしゃったが、妙な真似はするなよ。俺が部屋の外で見張っているからな!」
「え!? それってどういう__」
(あ、行っちゃった…)
景家さんはそのままスタスタと、
どこかに行き部屋には私と景持さん……
甘粕景持さんと二人になった
(お部屋は貸して貰えたけど、謙信さんも景家さんもあんな態度だから大人しくしていようかな…)
そう思っていると
景持「自分の部屋だと思って、寛いで良いんですよ」
「景持さん……!」
景持「夜になり、冷えてしまったでしょう。上に羽織るものなど用意してきます」
「景持さん、親切にして下さってありがとうございます。」
景持「ふふ、謙信様が城に招いた方なのですから、もてなすのは当然ですよ」
優しく微笑んでから、景持さんは私の耳元にそっと唇を寄せて囁いて来た
景持「…君が謙信様に害をなさない限りは、ね」
「えっ…」
「では、着替えを持ってきます。勝手に出歩いてはダメですよ」
そうして、景持さんは部屋を出て行った_
(吃驚した… 景持さんの口調が、一瞬冷たくなって…)
「寛いで良いって言われたけど、そんな気に成れないな…」
ボソリと呟いて、溜息を吐くとそっと襖が開いた_
(誰か来た?………ん、でも人じゃなさそうな…)
部屋に入って来たのは、
何か白い……
?「やっと見つけました!『異世界の娘』!」
「え……たぬき? 白い狸が、喋った!?」
?「あっ、すみません、驚かせてしまって。ボク、イマリって言います!」
これが私と、白たぬk……イマリくんとの出会いだった_