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なにがあっても、あなたを守るから…

第4章 面白い二人…


兼続「おい、女。お前はそこの日陰で休んでろ」

「あ、はい……」

私は兼続さんに言われた通り、日陰に入り座った

兼続「ったく、今日はこいつのおかげで、予定が狂いっぱなしだ」

景勝「兼続……。彼女はこいつじゃなくて、ちゃんと名前があるんだよ」

兼続「はいはい、分かった分かった」

兼続さんは景勝くんの言われて、適当に返事をした

景勝「兼続は自己紹介、しないの……?」

兼続「何で俺が名乗ってやらなきゃいけないんだよ」

景勝「それって、自分から言うのが、面倒だから…? じゃあ僕が、兼続の代わりにしてあげる…」

そう言って景勝くんは、兼続さんの隣に立ち…

景勝「この人は直江兼続って名前で_」

兼続「だから、そういう意味で言ったんじゃない!」

兼続さんは、慌てて景勝くんを止めるが

景勝「え? そうだったの…?」

景勝くんは首を傾げた

兼続「どう解釈したら お前が俺の紹介をすることになるんだよ!」

景勝「……兼続の考えていることを読み取って、かな」

兼続「絶対読み間違ええてるからな、それ!」

(景勝くんと兼続さんのやり取りって……)

「…なんか、面白いな」

二人に聞こえない様に呟き、ふふっと笑った

兼続「あ……何笑ってるんだ、お前」

兼続さんは不機嫌そうに言った

「あっ……すみません、つい」

「お二人は、仲が良いんだなって思って。まるで、昔から一緒に居るみたいな雰囲気だったので……」

兼続「一緒と言えば、その仔たぬきはなんなんだ? やけにお前に懐いているみたいだが……」

兼続さんは私の隣に居るイマリくんを見る

イマリ「仔たぬきじゃありません! ボクには、イマリと言う名前があるんですよ!」

兼続「うわっ! 喋った!」

兼続さんは凄く驚くも、その隣の景勝くんは…

景勝「……イマリって言うんだ。……よろしく」

特に驚いたようには見えなかった

兼続「景勝…。お前は本当に動じないな……」

兼続さんは呆れた様に言った

(兼続さんの言う通り、景勝くん全然吃驚してないよな… 

昨日会った、景持さんも驚いていたのに……)

「……景勝くんって、やっぱりちょっと変わった人、

なのかな…?」

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