第4章 面白い二人…
兼続「しっかし、こんな変なたぬきが『神牙』に居たなんてな。 さすがの俺でも、ちょっとびびったぜ」
兼続さんはイマリくんを、ちらりと見た
(私からしたら、景勝くんたち『人狼』が居る事にも吃驚だよ…)
イマリ「むう、変とは何ですか、変とは! こう見えてボクは、姫神子様の従者で_」
イマリくんが むっ!ってしながら言い返すも…
兼続「よし、そろそろ休憩は終わりだ。時間がもったいないし、行くぞ」
兼続さんはイマリくんを無視して先に進もうとする
イマリ「ちょっと! ボクの話を聞いてくださいってばー!」
「まあ、まあ……」
私はイマリくんを宥めようと抱き上げて
再び山道を歩き出した_
不思議な景勝くんと、
まだちょっと怖い兼続さんとのやり取りは、
慣れない山登りに疲れていた私に
元気を取り戻させてくれた_
__そして、無事に目的地にたどり着くことが出来た。