第2章 見えない未来…
景持さんに斬られる!
と私が青ざめた時_
イマリ「待って下さい!」
私の背に隠れていたイマリくんが慌てて私と景持さんの間に出て来た
景持「……何ですか? たぬき?」
イマリ「この方は、あなた方の敵ではありません!なぜなら_」
(イマリくん……)
そして、イマリくんは姫神子様の使いで、私を探しに来たこと。
話していたのは、居なくなった姫神子様様についてで、私は敵国の間者ではないと、必死に景持さんに説明してくれた。
景持「……なるほど」
イマリくんの必死さが伝わったのか、景持さんは渋々といった感じで、刀を収めてくれた
景持「君が敵の間者でないことは、ひとまず信じましょう」
「ありがとうございます…!」
(良かった……)
景持「しかし、異世界から来たとは。にわかには信じられませんね」
「私も同じ気持ちです。だって、私は今までずっと、別の世界で生きてきましたから」
「それが、知らない女の人に呼ばれたと思ったら、気づいたら『神牙』にいて……」
「どうしてこんなことになったのかとか、元の世界への帰り方すらわからなくて……」
景持「手がかりすらないのですか?」
「姫神子様が、何か知ってるかもしれないんですが、今は行方知らずになっていて…」
「もし、このまま姫神子様が見つからなかったら、私、一体どうしたら……」
姫神子様を探し出せるのか、
それに元の世界に戻ることが出来るのか、考えると
「っ!……」
私の目には次第に涙が込み上げてきた
(この先、私……どうなっちゃうんだろう……)