第2章 見えない未来…
(元の世界に戻る方法を姫神子様が知っているんだったら、なんとしても探し出さないとな…)
「あ、でも 勝手に出歩いちゃダメって言われてたっけ」
イマリ「では、ボクが情報を集めてきますので、あなたはここに_」
景持「……失礼いたします、入りますね」
襖の外から景持さんの声が聞こえた
イマリ「武将が来る…!? すみません、後ろ失礼します!」
そう言って、イマリくんは私の背中に隠れた
「えっ、ちょっと、イマリくん!?」
サッと襖が開いた_
景持「着替えをお持ちしたのですが… 今、どなたかとお話ししていましたよね?」
「え?」
(も、もしかして……)
景持「君が『イマリくん』と呼んでいたのが聴こえました」
(やっぱり聞かれてたぁああああ!!!)
景持「その方は何者ですか? 君は敵軍の間者で、俺たちの目を盗み、我が国の情報を流していたのでは?」
(これはヤバい…… か、景持さんの目怖い!あと雰囲気もさっきと違う…)
「ち、違います!そ、その…」
(どうやって説明すればいいの!?)
景持「……お話出来ない。それが答えですか」
(このままじゃ… こ、殺.され……)
景持「ならば仕方ありません。謙信様に害をなすつもりなら、たとえあの方のご意思に背こうとも、ここで_」
景持さんが刀の柄に手を掛ける。
(やっぱりかぁあああ!!!!!
私、このまま景持さんにヤられるの??
姫神子様探しもまだだし、元の世界に帰れないまま……
神牙<ここ>、で終わっちゃうの………??)