• テキストサイズ

ひみつのせいゆうさん。

第1章 *ひみつの…【谷山紀章】




『ただいま〜』


といっても、一人暮らしだから返事はない。


「おかえり〜」


えっ



『紀章さん、きてたんだ』



リビングからひょっこり顔をだすその人に声をかける。


同棲してるわけではないけど、お互い合鍵を持ってるからいつでも行き来できる。



私は荷物を置き、


『お風呂入ってくるね』


と伝えた。



お風呂に向かおうとした時、




「ねえ、今日は待てないんだけど。」



後ろからふわっと抱きしめられ、耳元で囁かれる。



大好きなその声と耳にかかる吐息にぞくっとする。




『でも、お風呂……』



「そんなのあとでいいよ。どうせ汗かくんだし。」



と言って私の耳に息をかける。



『やっ……!』



身じろいだ私を紀章さんはひょいっと抱き上げ、そのままベッドルームへと連れて行かれた。


「はい、とうちゃーく」



私をゆっくりベッドにおろし、そして優しくキスしてくれる。



「みく、すっごい可愛い。」


そう言ってまた私にキスの雨を降らせた。
/ 27ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp