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[HQ]SweetDrop

第5章 本心と本音


その日は部活があったから、レミちゃんに会うのはその後になった。



「オーッス。」

そう言って部室に入ると松川だけがいた。
他のメンバーは既に体育館に行ったか、まだ来てない感じだ。

「おぅ、…なんか今日はいつもより遅くね?」

「あーちょっと寝坊してさ。」


そう言うと話が途切れた。
夜海の事があるから松川とは気まずいと思っていると。



「……その様子じゃ、ちゃんと言えたみたいだな。」

まるでお見通しのように言われた。

「わかるのか?」


「まぁーな。なんかすっきりした顔してるし。」


「……なんか……いろいろありがとうな、松川。」


「別に。俺はただ、お前らがいつまで経っても付き合おうとないから、手伝ってやろうと思っただけだよ。」


「そーですか…。つーかお前どこまでが本当だったの?」


「全部だけど?夜海とこ好きだったのも、俺よりお前の方が夜海と付き合った方が良いって思ったの、全部本当。
あ、お前が他の女子と付き合ってイラついてたのも。」

「うぅ…。」


最後のを言われて、言葉が出てこない。
やっぱ怒ってたのか……。

「まぁ、俺が夜海と付き合って夜海の中には常にお前が居たから諦めたんだけどな。」

「わ、悪い。」





「で、当然例の彼女とは別れるんだろ?」

「当たり前だろ!今日、部活終わったら会って話すことにした。…けど、あの子別れてくれるか、不安だわ…。あんだけ夜海とこ避けるように言って来てたからさー。」

俺が不安気に言うけど、松川は


「………案外、あっさり別れるんじゃね?」

と、さらっと言ってきた。

「え?」


その意味を理解する間もなく



「ヤッホー!なになに何の話してたの?」

と、空気を読んでない様子で及川が入ってきて、その後ろから岩泉も入ってきた。


どうして、こいつはタイミング悪いんだ…。
いや、最初の方は聞かれなくて良かったけど、松川にさっきの言葉の意味を聞こうとしてのに。



「「お前には関係ない。」」

俺と松川は同時にそう言った。




「ちょ!ひどくない?!」

「バレー意外は信用ねぇなお前。」

ショックを受けてる及川の後ろで岩泉が罵倒した。

「だから、追い討ちかける様なこと言わないでよ!岩ちゃん!!」
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