第4章 新しい恋と愛……?
※花巻
数日たった今日は午前中で部活が終わり、午後からレミちゃんとテラス付きのカフェでコーヒーを飲んでいた。
ただ、心のモヤモヤが取れず何をするにも集中出来なかった。
「ねー聞いてる?貴大くん?」
その時もぼーっとしていてレミちゃんに声をかけられてハッとした。
「あ、ごめんごめん!なんだっけ?」
「だからー今度ピアノのコンクールあるから見に来てくれないかなって。」
「あ、そっか。レミちゃん、小さい頃からピアノ習ってんだもんね。」
「うん!今回は結構自信あるんだ♪」
「わかった、見に行くよ。」
「本当ー?ありがとう♡」
嬉しそうに喜ぶ彼女。
こんなにカワイイ子が目の前にいるのに、
あんな事があったのに、未だに夜海の事が忘れられないのかと思う。
すると、レミちゃんは少し気まずそうに聞いてきた。
「………貴大くん、最近元気ないよね。なんかあったの?」
「え?」