第4章 新しい恋と愛……?
「もしかして、夜海さんのこと?」
「え、いや、違うって!」
「……うそ。…貴大くんわかりやす過ぎ。」
俺がそう誤魔化そうとしたけど、簡単に見破れた。
「なんであの子なの?…ただの幼馴染み何でしょ?」
「それは…」
追求されて答えに困る。
なんて言えばわかってくれるのかと思ってると。
「あの子がいなくても私がいるじゃん!
私の方が貴大くんとこ好きだし……。あっちにも彼氏いるし。
それに!あの子貴大くんとこ無視してるんでしょ…?そんな子…なんで。」
辛そうに言うレミちゃんの言葉。
と……ふと気づくと。
「ちょっと待てよ……なんで、夜海が俺んとこ無視してるって知ってんの?」
「あ……。」
俺がそう聞くとマズいといた顔をする。
「もしかして、夜海になんか言った?」
「そ、それは……。」
俺から顔を背け何かを隠そうとする。
その反応を見て、すぐにわかった。
レミちゃんは夜海に何か言って、そのせいで夜海があんな態度を取るようになったと。
「なんで、そんなこと…。」
「だ、だって!貴大くんの彼女は私なのに、あの子といる方が楽しそうなんだもん!!
この間だって、朝一緒に電車乗ったりして。……最初にあの子とは仲良くしないでって言ったのに!!」
「待ってて、一緒にいたって電車に乗ってる数十分だろ?!」
「それでも嫌!!私は貴大の1番近くにいたい……なんであの子を庇うような事言うの!!?」
「…別に、そういう意味じゃ。」
「私、絶対別れないから……!」
そう言って彼女は、泣きながら走り去って行った。