第4章 新しい恋と愛……?
※夜海
バタンと玄関ドアを閉めた途端、涙が流れた。
さっきあんなに泣いたのにままだ、溢れるように出て苦しい…。
私はその場にしゃがみこんで泣き出した。
「やっぱり、花巻のことで元気なかったんだ。……本当好きなんだな。」
私の様子を見ていた一静がしゃがみこみ言った。
『ち、違う……!』
そこ言葉に私は否定しようとした。
……けど……。
「違わないだろ?じゃなきゃこんなに泣かないって。」
そう言って流した涙を指で拭き取った。
『で、でも!一静のことも好きだよ!いつも私を助けてくれるし、優しいし、一緒にいて楽しいよ…!』
「うん、わかってる…。
だからさ、今は辛いこととか全部話せよ。
全部受け止めてやらから…。」
そう言って一静は私を優しく抱きしめた。
『…う…ん……。』
暖かいその温もりに私は背中に手をまわした。